老いの思想―古人に学ぶ老境の生き方

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794212108
  • NDC分類 280.4
  • Cコード C0095

内容説明

順境であれ逆境であれ、老いもまた一つの闘いである。孔子、世阿弥、武蔵、ゲーテなど、人生の達人はいかに老境を乗り切ったか。

目次

吉田兼好と「徒然草」―忘れることこそ老境の上手な処し方
世阿弥と「風姿花伝」「至花道」「花鏡」―老後の初心忘るべからず
宮本武蔵と「五輪書」「独行道」―剣豪が死に臨んで考えたこと
孔子と「論語」―老いにも気づかぬ一途な生き方
「十八史略」と「資治通鑑」に見る則天武后―政治には賢臣を、身辺には美少年を
詩作から見た李白―最晩年、心ならずも謀叛の罪を負った大詩人
ラ・ロシュフコーと「箴言集」―大の女好きが若さを失ったとき
ゲーテと「ゲーテ格言集」―年を取るとは新しい仕事につくこと
アンドレ・モロアと「私の生活技術」―年を取るとは不思議なことである
新井白石と「折たく柴の記」―老いを自覚するとき人は来し方を振り返る
根岸鎮衛と「耳袋」―朝寝ものぐさ物わすれ、それこそよけれ世にたらぬ身は
宮本常一と「家郷の訓」―日本人は老いとどう向き合ってきたか

著者等紹介

安西篤子[アンザイアツコ]
昭和2(1927)年、神戸生まれ。横浜正金銀行に勤めていた父とともに、生まれてすぐに一家でドイツのハンブルク、ついでベルリンに。ヒトラーが政権を取る前年に帰国。その後、少女期を中国の天津、上海、営口、青島で7年間過ごす。この間の事情は「黄砂と桜」(徳間書店)に詳しい。神奈川県立第一高女卒。中山義秀に師事。昭和40年、少女時代に関心をもった中国の歴史と、その後身につけた知識をもとに描いた「張少子の話」で直木賞を受賞。また平成5年には「黒鳥」で女流文学賞を受賞。神奈川県教育委員を3期12年をはじめ、神奈川文学振興会常務理事・鎌倉国宝館協議会委員等をつとめる
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