内容説明
ボードレール家の子供たちにまつわる物語は、どれひとつをとっても、不幸かつ悲惨であって、ことによると、今、諸兄がその手につかんでいる本書は、最悪の一冊かもしれない。このみじめな物語に諸兄が耐えられるかどうか、それは自分でお決めになったほうがよいだろう。「可哀想なのに不思議と元気が出る」とちまたで話題の人気シリーズ第3巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろり - しろくろりちよ
4
また新たな親戚、ジョセフィーヌおばさんのもとに預けられることになったボードレール三兄弟。おばさんはいろいろな物を怖がり、そこでの生活はとても楽しいものとは言えなかった。それでも平穏に暮らしていたところにまたも表れるオラフ伯爵。ミスター・ポーは相変わらず頼りなく、後見人であるはずのおばさんは何よりまず自分の身を優先して逃げ出してしまう。それでも三兄弟の団結は固く、それぞれの個性を活かした活躍は悲惨な生活の中でも光となる。三人でいれば、どんな苦難も乗り越えられる。悲劇の中にも希望がある。これから孤児たちはどう2012/09/03
Arara
3
★★☆☆☆ イライラを楽しむという新ジャンル。病的に心配性の伯母さんにイライラ、子どもたちを頭ごなしに否定するミスター・ポーにイライラ、というのが楽しい。ただ、一番の謎解きの「手紙の暗号」の訳出を途中で投げ出したり、訳者あとがきで平然とネタバラシしたり、この宇佐川という訳者が登場人物以上に楽しませてくれる。2009/03/04
ちゃーこ
2
ヴァイオレットがもうすこし大きかったらいろんな問題もすんなり解決したんだろうなぁと思ったりしました。2009/12/16
菜乃花
2
子どもたちは賢いだけでなく本当に優しい。2008/11/03
Stevie G
1
ジョセフィーンおばさんは、映画ではメリル・ストリープだったと思いますが、何もヒルに喰い殺させなくても、と思いますけどね。ちょっと残酷すぎないでしょうか。2017/11/19