内容説明
二十世紀の歴史を大きく左右したソヴィエティズムの本質にせまる。
目次
第3部 赤い帝国(戦争がもたらした幸運 一九三九‐一九五三年;改革共産主義―フルシチョフの「モスクワの春」 一九五三‐一九六四年;つけがやってきた―ブレジネフと「ノメンクラトゥーラ」共産主義 一九六四‐一九八二年)
第4部 終焉(改革共産主義―ゴルバチョフと「ペレストロイカ」 一九八二‐一九八八年;「ペレストロイカ」から崩壊まで 一九八九‐一九九一年;ユートピア探検の誤った論理)
エピローグ ソヴィエトの遺したもの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
富士さん
2
再読。ソヴィエトは近代が目指した理想をただ地上に実現するために生み出された神聖国家なので、同じ近代教を奉じる欧米文化の影響下にある人たちがソヴィエトを批判することは自己批判になりかねない。だからソヴィエトは身の丈以上に評価され、また自身そう信じたために近代という信仰に合わせて経済を、人を変えて強引に変えて行った。行動する前に結果が決められている完璧な世界では結果が達成されないということはあり得ない。それが、もう達成されてるんだからいいじゃないとなった時、理想は完全に熱を失い、自然に消えて行く。というお話。2017/06/30
ルヴナン
1
1994刊。ソビエト史はこの時点で総括されていた。付け加えるものは、ディティールしか残っていないではないか。2018/08/20