内容説明
1995年2月、伝説のハッカーが逮捕された。ケヴィン・ミトニックFBIが長年追いつづけ、全米指名手配までされた大物ハッカーである。その彼を追い詰めたのは、在米日本人の下村努氏だった。電脳世界を舞台に繰り広げられたこの追跡劇は、小説さながらのドラマとして世界中の関心を集めた。しかし事件はそれほど単純ではない。ミトニックの犯した罪とは何だったのか。なぜFBIをかくも執拗に彼を追いつづけたのか。彼をめぐる不透明な部分に見え隠れする謎を、本書はスリリングな筆致で追いかける。犯罪者ハッカーたちの群れ、ダンサーと麻薬の売人とFBIのおとり捜査官…電脳世界に暗躍する連中に取材しつづけていた著者は、ついに逃亡中のミトニックと電話で直接話すことに成功する。
目次
エージェント・スティール
電話
捜査打ち切り
盗聴
全国大会
探偵
消去
逃亡
ごみ箱をあさる男
新鮮な空気
真実の裏側
人生相談
三方向通話
司法長官への手紙〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
1
1995年逮捕不能とされたハッカーがロスアラモスのコンピュータ部門でハッカー対策に従事した物理学者下村努の協力で逮捕された。上巻は事件報道からケビン・ミトニックの生い立ちに遡り、捜査に至る過程を著者の逃走中のミトニックへの取材も含めて描く。冷戦期平均的なIQの少年の国防省ネットワークへの侵入や最後の逮捕劇のエピソードは追う者と追われる者の片側の視点で映画化された。一方本書は両者のゲームとしてこれら事件を描く(原題:The Fugitive Game: Online with Kevin Mitnick)。2018/06/29
natsu_san
1
一応時系列に沿って語られているようなのだが、エピソードが切れ切れで非常に読みにくい。2010/04/01
Megumi221
0
×2011/06/06