せめてあのとき一言でも―いじめ自殺した子どもの親は訴える

せめてあのとき一言でも―いじめ自殺した子どもの親は訴える

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794207241
  • NDC分類 371.45
  • Cコード C0036

内容説明

わが子をいじめ自殺で喪って、初めて見えた学校教育の本質。教師は何をしたか?教育委員会は?いじめた子どもと親は?PTAは?いじめで自殺した12名の子ども(秋葉祐一君、池水大輔君、伊藤準君、岩脇寛子さん、大沢秀猛君、大河内清輝君、佐藤清二君、鹿川裕史君、鈴木照美さん、前田晶子さん、的場大輔君、舩島洋一君)の親が語る衝撃の事実。

目次

学校は命をかけてまで行くところじゃないよ
どんどんひどくなっていく口でのいじめ
遺書がないといじめとは認められない現実
こんな誠意のない学校には裁判しかありません
集団リンチだ。「たったいじめごとき」ではない!
昔と変わってきた子ども、変わってきた先生
「うちの子はいじめる側だから安心」という親へ
「申し訳ありません」の一言もない担任と校長
「死ぬのは本人が弱いからだ」と子どもの前で語った教師
自殺する弱い子を育てた親が悪いといわれて
いじめる側は五分の一でも、いじめられる側には五倍です
「負けるわけねえ」といわれ借金して裁判やったんです

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かわうそ

65
★★★★★怒りと悲しみがこみ上げてくる。学校にまで資本主義の闇が入り込んでしまっている。弱者を徹底的に潰すのが資本主義の論理だ。学校、教育委員会、警察は官僚主義化し、腐敗している。いじめによって殺された被害者の遺族がさらにいじめを受けるという。学校を変えるには校長を変えるしかないという主張には納得。いじめ防止の標語は「死ぬな」ではない「死なせない」が正しいのだ。被害者の遺族が「命を大切に」といういじめによる自殺防止の標語に対し怒りの感情を抱くのは当然の話。いじめへの復讐はいじめをなくすことであるという。2017/01/02

ころりんぱ

30
我が子が突然自死する。残った遺書から、子どもがいじめを受けていた事、学校への絶望を知る。親たちは我が子がなぜ死んだのか、真実を知りたい一心で、学校や関係者に話を聞こうとするが、その真実が隠され、誤魔化され、すり替えられたりして、究明されない。その苦しみともどかしさで胸が潰れそうになった。いじめ自殺が起きる度に世間は大騒ぎし、いじめを無くそう、死んではいけないと、声高に訴える。それでも無くならないのがいじめ。子を死なせないため、十字架を背負わせないために、親にできる事は何か。意識を高くして、考えなければ。2013/08/22

かわうそ

20
①いじめを無くすには固定的人間関係を流動的人間関係にする必要がある気がすると思う。大学でいじめを受けたという話をあまり聞かないことからも明らかにクラスという閉鎖空間がいじめを生み出していることは明らかだ。 ②遺書がないといじめをいじめと認識しようとしない学校はいかに無責任な体質に染っているか。子どもが学校に行きたくないと言ったら無理に学校に行かせず、家で好きなことをさせた方が良いというのには賛成だ。当たり前にいじめはいじめられる本人に原因があるのではなく、環境的要因を取り除くことこそが解決の糸口2022/03/15

ブリーゲル

6
中学生の子供がいる身として、子供のイジメ自殺というのは、読んでいてかなり辛い。 自殺前の無力感を思うと引き裂かれるような思いとはこの事だろう。 この本に出てくるような学校側の姿勢はもちろん怒りが湧くが、通っている学校に目立ったイジメがないからかもしれないが、殆どの先生達はまともでしっかり対応してくれるものと思っている。 会社(立場で上から下)やテレビ(例えば、遺族への不躾なインタビュー等)がそもそもイジメでそんな大人社会のイジメが基本にあれば子供社会のイジメって必然なのでは?2014/10/21

ハルナ

3
学校なんて、命をかけてまでも行くところじゃない。私は自分の実体験からそう思っている。いじめられていた当時、自殺を考えたことはなかったけれど、私はその代わりに学校に行くことを放棄した。命を投げ出すことに比べれば、それでよかったと今でも思っている。でも、遺族の苦しみはいかばかりだろうか。学校という場の歪みを感じずにはいられない。2009/07/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/455724
  • ご注意事項