出版社内容情報
その辺によくあるネコ本、ペット本のたぐいではない。著者のエリザベス・トーマスは、文化人類学者で、ブッシュンマンの調査をして、名著「ハームレム・ピープル」(海鳴社 絶版)を書いた人として有名である。ネコについて書く前に「犬たちの隠された生活」(草思社 一五五三円)という本を書き、アメリカで大ベストセラーになった.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』97頁、より)
内容説明
猫は何を考えているのか。人間をどう見ているのか。他の猫との関係はどうなっているのか。彼らの行動の背後には何があるのか。人類学者が、トラやライオンなどとの対比を通して、「狩りをする」動物、猫の本質に迫った無類に面白い猫の本。
目次
第1部 肉を食むものたち(崖っ縁で生きるもの;猫はなぜ喉を鳴らすのか ほか)
第2部 昔ながらの流儀(猫に文化はあるか;カラハリのライオン ほか)
第3部 新しい流儀(動物園とサーカスの猫たち;町へおりたピューマ;安らぎ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
17
★★★ 現代が「虎の種族」ということで虎、ライオン、ピューマ等についてもたくさん書かれている。日本で猿や猪が民家周辺にでてくるような感じでアメリカではピューマっが出てくるというのに衝撃。2016/05/31
こぽぞう☆
16
図書館本。「犬たちの」が面白かったので借りてみた。「犬たちの」は原題の直訳だけど、こちらはの原題は「虎の一族」みたいな?なので、家猫の話はちょっとしか出てこない。サバンナのライオンとか、サーカスの虎とか、アメリカでは一時期激減したものの、劇的にその数を回復し、街にまで出没するピューマとか。猫族は完璧な「肉食」であり(いや、我が家には豆とトマトとイチゴに目のない変な子いるけど!)それを極めた結果少しずつ姿を変えて世界中に居る。うむ。2019/03/31
印度 洋一郎
5
家猫、ライオン、ピューマなど様々な猫族への観察に基づく、猫とはどういう生き物なのか?という本。猫は完全な肉食(犬や熊のように雑食ではない)なので、狩りをしなくては生きられず、それ故に高度な思考(狩る相手の裏をかかなければならない!)や複雑に見える性格が生まれたらしい。一見残酷に見える行動も、狩りという本能の成せる業(獲物を殺さずにいたぶるなど)。印象的なのは、アフリカのライオン達が人間との不思議な関係だ。どうも人間に興味を持ち、コミュニケートしようとしている節(何を言いたいのかはわからないが)があること。2013/04/03
takao
2
ふむ2022/07/15
ひじり☆
2
強い遺伝子だけ残すといっても…自分の子じゃないから殺すって残酷だな…でもそれがルールなのね…2014/11/11