太平洋戦争とは何だったのか―1941~45年の国家、社会、そして極東戦争

太平洋戦争とは何だったのか―1941~45年の国家、社会、そして極東戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 445p/高さ 20X15cm
  • 商品コード 9784794203366
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0031

内容説明

それはたんなる侵略戦争だったのか。「太平洋戦争」の本質を全面的に問い直す。

目次

第1部 迫り来る戦争(最初の反応;国際的情況;国内的情況)
第2部 戦いのなかで(敵に直面して;友と未来の獲得…日本とアジア;友と未来の獲得…西欧とアジア;友との戦い;生と死と変化;自己と未来を見つめて)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

69
本書は戦史ではない。原題『The Issue of War』の通り、太平洋戦争に関する様々な論点を解き明かす試みだ。著者の前書と同時代に関しより広汎な視点から論じており、前書を読んであったので理解しやすかった。この戦争がその前後で世界の様相を一変させた様々な要因(植民地、社会主義、工業化など)、人種を巡る問題、そして前書のテーマであった連合国・枢軸国内部の国ごとの思惑の違いなどを丁寧に叙述する。著者の立場は極めてフェアで、その結果羅列的に感じられる面もあるが、じっくり読み解くと主題が浮かび上がる良書だ。2021/08/21

自然堂

4
先の大戦とは産業革命以降積上げられてきた「近代」というパラダイムが不適切であった為に起こってしまったものではないか。あの戦争によって確かに国際的な枠組みや価値観がリイシューはされたが、社会や人の有機的発展は見られず、国際社会は前轍を踏み続けている様に思える。何時の時代にも戦争こそがあらゆる事物の変化を促してきたが、全ての歴史的時間の区分が加速し、「時間切れ」が迫る中であの大戦が「やり直し」の最後の機会だったのではないか?現代兵器の発展や核の完成により国家が総力戦を行える「青年期」は最早過ぎ去ってしまった。2012/04/29

筑紫の國造

1
残念ながら、自分はこの本をしっかりと理解出来なかった。「太平洋戦争」を世界史的な視点から捉えているのはわかるのだが、一文が長くて意味がとりづらく、そのため全体的に抽象的な印象になってしまった。これは欧米の翻訳作品全てに言えることかもしれないが、読むのがやっとだった。2016/07/16

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