内容説明
江戸時代の古文書とされたものが、実は現代人の偽造だった!日本人はなぜ嘘に寛大になったのか。嘘と怨みをふりまく亡国の“偽史運動”とは。
目次
第1章 『東日流外三郡誌』偽書の証明(トンデモナイ『東日流外三郡誌』;和田喜八郎氏“疑惑の軌跡”)
第2章 法廷に引き出された『東日流外三郡誌』(『東日流外三郡誌』裁判・判決とその問題点;当事者意識と立証責任)
第3章 偽書を“支援”するマスコミの体質(意図的な『朝日新聞』の偏向報道;『東日流外三郡誌』に眩惑されたTBSとテレビマンユニオン ほか)
第4章 偽史運動と連動する“三郡誌”(偽史運動と『東日流外三郡誌』偽史運動とは何か;麻原・オウム・オカルトを結ぶ偽史運動の正体)
感想・レビュー
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hyena_no_papa
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安本美典氏、原田実氏、そして雑誌『ゼンボウ』編集者の原正壽氏による「東日流外三郡誌」糾弾の書。歴史を見る目には右寄り左寄りと人ぞれ角度はあるのだろうが、こと「東日流外三郡誌」などという偽書を見る目に右も左もない。113ページに「何が怖いのか、なぜ原本を出さない」という一項があるが、この文の書かれた平成8年から既に20年以上。膨大と言われる「和田家文書」群は特定の関係者の私蔵となったまま公にはなっていない。この事自体がこの古文書に史的価値の存在していない明確な根拠となりうる。巻末に古田説支持者の内紛も収載。