内容説明
ムーミンも泣いたり、笑ったり、たまには嫉妬したり。ムーミンの世界をいろいろな登場人物から見るトーベ・ヤンソン論。１９９１年鳥影社版の増補復刊。
目次
１（もっとも幸せな幼年時代；安らぎの空間、憎しみの空間；スナフキンとアウラ；スナフキンと自由 ほか）
２（ムーミンパパの「発見の手帖」；ヤンソンの方法；ポリフォニー、その他手法について；さし絵と地図の愉しみ ほか）
著者等紹介
東宏治［アズマコウジ］
フランス文学者。１９４３年生まれ。京都大学文学部フランス語学フランス文学専攻を卒業後、同大学院博士課程修了。同志社大学教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱせり
13
ヤンソン自身が幸福な幼年時代を過ごしたからこそ生まれたムーミン家族の物語なのだということ、ヤンソンさんの感じる幸福の照り返しが読者であるわたしを幸福にするのだ、ということを確認しました。ムーミンを始め、ヤンソンさんの子どもの本に、出会えたことの幸福を感じています。2013/08/20
漣夕泳
3
この本で、ムーミンを読んでいたときから更に、言葉にできない(言葉にするには難しい)ことを言葉にする、言語化というこものの興味が深まった。全然違う進路を選んだけど、趣味としてゆっくり突き詰めていきたいな…。
小瑠璃
2
ムーミンの世界の深さがわかります。それはかわいらしいだけじゃなくて、どこかほろ苦いけれど、やっぱり素敵なんですよねぇ。2008/07/14
SHIN
1
本のタイトル「ムーミンパパの手帖」というより、「著者 東 宏治さんがムーミンシリーズを読んだ独り言」がしっくりくる。そのため、どの本のどの部分を抜き出しているか分からない（例.ムーミン谷に彗星 100ページ）また、話が飛んでおり、きちんと構成して本にまとめたものなのか疑問を感じている。結果、内容についても、東 宏治さんの独り言のため、ムーミン達がどう思っているか信じられない。2021/01/02
ねこ柳
1
「ものを所有しないこと」によって「自由を得る」2016/08/12
