内容説明
20世紀数学の礎を築いたヒルベルト。彼が1900年に発表した「23の問題」ができるまでの歴史的背景から、それらがどのように解かれてきたのかを詳細に記述。現在も数学者たちに挑み続けている「リーマン仮説」など未解決の問題についても余すところなく描く。
目次
第1章 未来のベールを持ち上げる
第2章 開拓者の誕生
第3章 のろしは上げられた
第4章 初期の反応 一九〇〇年‐一九一四から一八年
第5章 大戦のはざま―基礎を点検する
第6章 一九四五年以降
第7章 終章
著者等紹介
グレイ,ジェレミー・J.[グレイ,ジェレミーJ.][Gray,Jeremy J.]
イギリスのオープン・ユニヴァーシティーの数学の上級講師。19および20世紀の数学の歴史と数学の哲学および社会的意義を研究
好田順治[コウダジュンジ]
京都大学理学部数学科卒業。数学思想史・数理哲学専攻。名古屋学院大学、宝塚造形芸術大学教授を歴任
小野木明恵[オノキアキエ]
大阪外国語大学英語学科卒業
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感想・レビュー
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platoon
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話はおもしろいし美しい数式もたくさん、翻訳もいい。だが…ぜんぜんわからん2013/07/11
カオス
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20世紀の始まりに行われた国際数学者会議でヒルベルトが提唱したいわゆる「ヒルベルトの23問題」について、それが20世紀数学界に与えた影響やそれぞれの問題がどのように解決されていったのか、あるいはなぜ解決されないのかといった視点で書かれています。そこまで気軽に読める本ではなかったように思います。2009/01/09
ntym
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ヒルベルトがどのような数学の問題について考えていたのかが分かります。難しい内容を比較的容易に解説してくれていると思います。2010/01/19