内容説明
無法地帯から、文化国家へ、発展途上の超大国。独立戦争が終わってから産業革命を迎えるまでの半世紀、粗野で不潔だった発展途上の新大陸が、文化国家として変貌を遂げていく。衣食住、出産、性生活、娯楽、病気、死、あるいはトイレ事情まで、庶民の生活を赤裸々に活写する、もうひとつのアメリカ史。
目次
第1章 忙しく、賑やかで、勤勉な開拓者魂
第2章 人生の節目
第3章 住み心地のよい家―住宅と住環境
第4章 もっともプライベートな問題―着るもの、食べ物、性生活
第5章 誰もかれも旅をする
第6章 音楽とダンス
第7章 社交の世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むらきち
10
1790年から1840年の半世紀。庶民の生活は中世を思わせる粗末な家と物のないものだったのが、食器と家具が増え、食事と衣服に困らなくなり、立派な家になり、移動手段が発達して旅行ができるようになり、近代アメリカへと急速に発展していきます。真っすぐでも楽なものではなかったけれど、それは常に前へと進み続けた成果です。「歴史上の大事件と比べると、人間の日常生活など当たり前すぎて改めて問題にする必要性を感じない」けれど、「こういうものの見かたがいかにバランスを欠き、薄っぺらいもであるか」と、自分も認識を改めました。2020/08/30
慧
0
★★1/22004/10/02