論理の構造〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 545p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791758050
  • NDC分類 116
  • Cコード C1010

内容説明

東洋哲学の世界的権威が、古今東西の“論理的思考”の構造を究明し、人類全体に通ずる新しい論理学の体系化を構想した、畢生の大著。

目次

第1章 論理と論理学(論理学の正当性;論理学の目的性;論理学と宗教 ほか)
第2章 直接知覚の問題(感覚と知覚;直接知覚;直接知覚の対象―実在者 ほか)
第3章 概念の考察(概念とは?;概念と定義;語と意味 ほか)
第4章 カテゴリーの体系(カテゴリー;カテゴリーの体系;種々異なったカテゴリー論をいかに解決総合するか?―精密な表現の問題 ほか)
第5章 思考の原理(思考の原理;同一の原理;矛盾の原理 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

5
インド・ヨーロッパ語系言語はアルファベットに転換可能な音声記号を有している。この語族のローカルな特徴に発した論理学を、本書は西洋からインドまでマップする。上巻は、直接知覚(感覚・知覚)、概念(語・意味・判断)、カテゴリー(実体・普遍・個別)、思考(矛盾律・排中律・因果律)から両者を対照し、各々の論理の特徴を文法の扱いから抽出する。主語をとらないもの(空、すべて)、述語をとらないもの(一、固有名)という論理ベースは、地理的・地理的状況によって関係から個へ重心移動が起こり、文法レベルで変化し、論理構造に及ぶ。2021/04/06

あかつや

3
洋の東西を問わず世界中の様々な思想を比較して論理の構造を明らかにし、人類全体に通用する論理学の体系化をしようという立派な本。非常に読み応えがある。同じ人間だから物の考え方にそう大きな違いはなさそうだけど、実際は色んな民族が色んな言葉を使って色んな考え方を持っている。それが原因で争いだって起きる。そんな人類の色んな思考を抽出して、これとこれは同じ、これとこれは違うというように検討していき、きっちり並べて、後から見てもわかるようにしておこうという仕事。よくもまあこんな事ができるもんだと感心しながら読んでいる。2021/10/18

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