辺境の想像力―エチオピア国家支配に抗する少数民族ホール

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  • サイズ A5判/ページ数 513p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784790711742
  • NDC分類 389.451
  • Cコード C3039

内容説明

エチオピア西南部に生きるクシ系農牧民ホール。彼らは、いかにしてみずからの「辺境性」を引き受け、支配に抵抗し、中央をまなざしてきたのか。「国家」と「伝統」の間に立つ彼らが直面している辺境のジレンマを明らかにし、新たな生き残りの試みを描き出す。

目次

構築される辺境
第1部 空間のイデオロギー(ホールの地へ;サバンナと氾濫原のコスモロジー―生業の実践を通して見たホールの生活空間;権力・身体・空間―ホールの家父長制支配と空間の構築 ほか)
第2部 出来事の歴史(移動と混交の民族史―トゥルカナ湖周辺(一八〇〇‐一九〇〇年)
帝国のはざまで―エチオピアへの併合と辺境の紛争(一八九七‐一九三五年)
帝国統治の崩壊―イタリア占領と地方統治システムの変容(一九三六‐一九四一年) ほか)
第3部 抵抗と救済(喪失と救済―帝国の侵略と支配をめぐる歴史記憶;風の精霊たち―アヤナ憑依霊カルトと家父長制支配への抵抗;ネットワークをつむぐ者―ある仲介者の伝統と近代を融合する試み)

著者等紹介

宮脇幸生[ミヤワキユキオ]
1958年島根県生まれ。京都大学大学院文学研究科(社会学専攻)修士課程修了。大阪府立大学人間社会学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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