内容説明
日常生活の場に忍び寄る、楽しくも危険な、現代の「場」の文化を象徴する現代芸術を、芸術文化論の視点から案内する。膨張する芸術空間の新考察。
目次
第1部 現代芸術―文明のなかの芸術(現代芸術とはなにか―社会的位置と定義;機械スタイルの芸術)
第2部 豊かさの芸術から「場」の芸術へ(「場」の芸術;開放空間を求めて;救済としてのシュルレアリスム)
著者等紹介
田淵晉也[タブチシンヤ]
1936年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、早稲田大学博士(文学)。大阪府立大学名誉教授、宝塚造形芸術大学教授。専門はシュルレアリスムを中心とした芸術文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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i-miya
6
(副題)豊かさの芸術から「場」の芸術へ 芸術―文化の問題 現代芸術文化論。毛嫌いし遠ざけることは危険かもしれない。人間と乖離した文明との和解を不器用に提案した芸術文化運動ではなかったか。水越賢二氏。ピカビア。(序) 現代芸術、わけのわからないもの。ヨーゼフ・ボイス。レベッカ・ホルン。0-1 マルセル・デュシャン「自転車の車輪」(1913)0-2 アレクサンダー・カルダー「安定したものと動くもの」1970。動くものシリーズ=デュシャンの命名。第1章 現代芸術とはなにか 社会的位置。2009/12/15