内容説明
地名という文化財の探究に向けて。人は地名をして文化を育て、育った文化は地名に歴史の足跡を刻む。地名の生成と変遷、また消滅は、人間の運命や興亡を証明するものでだから人間も責任を負わねばならない。正しい地名への理解は、教育的波及効果もまた大きい。
目次
序章 地名学への誘い(「地名学」という学問;日本地名学の魅力―記・紀・万葉地名の転訛・改字例を考える)
第1章 地名の成り立ち(地形と地名―人々の空間認識;自然地名とその認識 ほか)
第2章 地名学の方法(日本語の歴史と地名研究;地名研究の歴史と研究文献 ほか)
第3章 地名に関する問題と課題(山岳・河川等の名;大・小の字(あざ)名 ほか)
第4章 地名学の役割(地名研究で見えてくるもの―信仰地名の変容;現代の地名に関する課題―地名の保存 ほか)
著者等紹介
吉田金彦[ヨシダカネヒコ]
1923年生まれ。姫路独協大学名誉教授。日本語語源研究会代表。京都地名研究会代表理事。古代日本語。京都市在住
糸井通浩[イトイミチヒロ]
1938年生まれ。龍谷大学文学部教授。京都地名研究会常任理事。日本語学。京都府宇治市在住
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