内容説明
言語研究のパラダイムに革命的な変化をもたらした自然科学的な言語研究としての生成文法の基本的な考え方と方法論を解説。生成文法の初期理論からミニマリスト・プログラムまで、さらに日本語統語論・言語獲得・統語解析研究の実際も紹介する。
目次
生成文法の言語観と研究方法
生成文法の統語論(規則の体系としての文法;原理とパラメータのアプローチ)
生成文法と日本語研究
生成文法と言語獲得研究
生成文法と統語解析
著者等紹介
中井悟[ナカイサトル]
同志社大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。同志社大学文学部教授。理論言語学
上田雅信[ウエダマサノブ]
マサチューセッツ大学(アマスト校)大学院言語学科博士課程修了。北海道大学言語文化部教授。理論言語学、統語論
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感想・レビュー
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山がち
1
文法に関する本を読むと、時折生成文法について触れられることがある。その都度理解できずに悔しい思いをしたが、本書は丁寧に少しずつステップアップされており、そこそこ言わんとするところを理解することはできたように思う。個人的には、もう少し重要となる用語や概念は繰り返し説明してほしかったのだけれども、やはりそれは紙幅が許さなかったのだろうか。ある程度の難しさは付きまとうものの、それなりには平易で、またあくまでも構文論が中心であるものの、認知言語学などにも触れられており、興味深いところも多く、良い入門書だと思った。2013/05/30
shinya
0
やはり生成文法は怪しいものである….2011/05/02