内容説明
身体現象を空間と建築との関連で解き明かす、哲学史への画期的寄与。身体が自らの廻りに空間を開くことを現象学的に証明し、建築の形態化する空間が「生きられる空間」であることを証示して、ハイデッガーの存在思想を身体現象に向けて超えていく意欲作。
目次
第1章 場所から空間へ―「空間」表象の歴史的変遷
第2章 身体・感情・空間―カントとハイデッガーを手引きとして
第3章 建築と身体
第4章 ヘーゲルの建築理論―一八二三年の『芸術哲学講義』に基づいて
第5章 意義の担い手としてのドイツ建築―ヘーゲルとドイツ・ロマン派の建築論
第6章 生きられる空間
著者等紹介
四日谷敬子[シカヤタカコ]
1944年横浜に生まれる。1974年京都大学大学院文学研究科(哲学専攻)博士課程単位取得退学。文学博士。1974年DAAD(ドイツ学術交流会)奨学金により西独ボッフム大学哲学科およびヘーゲル・アルヒーフに留学(~’76年)。1993年京都大学総合人間学部教授。1999年10月からDAADの再招待により、ドイツ・ヴッパータール大学に研究滞在(~2000年1月)。2003年京都大学大学院人間・環境学研究科教授
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