内容説明
「現代哲学の古典」ともいえるハイデガー、その根本思想はどのようなプロセスをへて成立するにいたったか。ハイデガー協会の会長を務める気鋭の著者が、ハイデガーがたどった思索の道全体にコンパクトなかたちで眺望を与える格好の入門書。
目次
1 序論
2 哲学と歴史(ヘーゲルとキルケゴールからの出発;アリストテレスへ遡って問う)
3 基礎的存在論―重大な結果をもたらした間奏曲(アリストテレスの破壊;現存在の基礎的分析;世界のなかの現存在;時間―時間性と自性)
4 哲学的な歴史の帰還(存在の彼岸の世界構築;政治―原初ならざる勃発)
5 意のままにならぬ原初(ハイデガーのヘルダーリン―神々・神・乏しき時代;総動員とニヒリズム―危険と救うもの)
6 結び
著者等紹介
伊藤徹[イトウトオル]
1957年静岡市に生まれる。1980年京都大学文学部卒業。1985年京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。現在、京都教育大学助教授、京都大学博士(文学)
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