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内容説明
環境倫理、生命倫理そして情報倫理といった現代的諸問題に対処するためには、思考の基盤として「絶対無」のパラダイムが欠かせない。西田哲学を中心とする東洋的思惟の特質を紹介することにより、西欧哲学の行きづまりを打開しようとする試み。
目次
第1部 絶対無の哲学の意義(西田哲学における「絶対無の場所」の論理をめぐって;「自己と世界」の問題―西田哲学を介して;新しい宗教哲学の問題―西田・田辺・西谷の宗教哲学を介して;現代における「絶対無」の哲学の意義)
第2部 絶対無の表現の問題(表現の問題―西田哲学と田辺哲学を介して;哲学における「同一性」と「自己同一性」の問題―ハイデッガーと西田幾多郎の哲学を介して;神の概念の問題―世界の対話の中で;二十一世紀の宗教哲学―西田と田辺の哲学を介して)
第3部 絶対無に働く霊性(霊性の問題―二十一世紀に向けて;癒しの問題;「過程」と「場の開け」の問題―ホワイトヘッドと実存哲学を介して;有機体の哲学における時と永遠の問題―ハイデッガーの実存哲学との比較において)
著者等紹介
花岡永子[ハナオカエイコ]
別姓、川村。1938年東京都に生まれる。1965年ドイツのハンブルク大学神学部組織神学科博士候補生コース留学(~73年)。1968年京都大学大学院文学研究科博士課程(宗教哲学専攻)中退。2000年イギリスの世界人名辞典センター(IBC)からInternational Order of Meritを授与され、同協会のlifelong patronに指名される。2001年アメリカの人名辞典協会からWorld Laureateを授与され、同協会からInternational Directory of Distinguished Leadershipに指名される。現在、大阪府立大学総合科学部・同大学院人間文化学研究科教授。神学博士、文学博士、名誉博士(宗教哲学)
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