目次
1 社会学コース基礎演習(さまざまなアプローチ)
2 社会調査法(技法としての生活史聞き取り)
3 社会学研究法(脱自明性としての社会学―コリンズ『脱常識の社会学』を読む;知識社会学:社会学の基本的視座―マンハイム『イデオロギーとユートピア』を読む;マルクス疎外論の論理構成―『経済学・哲学草稿』を読む ほか)
4 社会学学習・社会学卒論演習(こうすれば面白い卒論が書ける)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
世界はきっと輝いてみえる
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著者が行ってきた調査を元に社会調査について紹介を行っている。量的調査、質的調査両方を取り上げ論じている。タイトルでは聞き取りに限定しているけれども、内容としてはいずれかの調査を行う予定のある人は読んでおくと各調査の特徴や使い方が参考になると思う。後半では文献の読み方や実際に著者が担当した卒論の事例なども交えて卒論の書き方について論じている。個人的にもっと早く読んでおけばと感じた。2013/11/10
航
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タイトルになっている聞き取りによる社会調査の紹介だけでなく、テクストの読み方、卒論の書き方もおもしろかったので、サブタイトルでなくもっと表に出せばいいのにと思った。全体を通じて、一般化した書き方でなく、著者が専門的に取り組んでいる差別や部落の聞き取りを軸に展開するなど「社会調査はこうやるべき!」という枠を押しつける説明でないので、自分の関心領域であればどんなやり方が可能だろうと考えながら読めた。特に質的/量的の比較の話は読んでよかった、自分は量的調査を軽視していたかもしれないと反省。2013/06/27