内容説明
キューバ革命からフジモリ政権成立に至る30年余りの歴史は、ラテンアメリカ諸国が自立と発展の道を模索し苦悩してきた道であった。多国籍企業の浸透、経済自由化の進行、貧困の拡大、声を上げ始めた「声なき民」、軍政から民政へなど、この間の政治・経済・社会構造の変動はきわめて大きい。その分析なくして21世紀への展望や、南北問題、南南問題については語れない。ラテンアメリカの現代史を総合的に扱った決定版。
目次
第1章 キューバ革命30年
第2章 揺れるラテンアメリカ
第3章 親米軍事政権の時代
第4章 革新的軍事政権の実験―ベラスコからフジモリへ
第5章 社会主義への「チリの道」
第6章 中米紛争