出版社内容情報
質的研究をすることは、別に量的視点を排除することではない。問いかけのタイプが異なるだけであり、両者が相まって、対象のより十全な理解が可能となる。カテゴリーに分けること自体は質的であっても、そのカテゴリーに現象を振り分けて計数すれば、量的な分析に立ち入ることになる。目の前の場や対象を記述することは質的であっても、母集団全体に当てはまるかどうかを確からしさをもって述べたいと思えば、量的な研究が不可欠である。質は量を例示し、量は質を展開させるのである。(「研究における質対量」より)
内容説明
37のキーワードで専門家が惜しげなく明かす質的心理学ビギナーのためのノウハウ集成。
目次
1 質的研究とは何か
2 質的研究を構想する
3 フィールドと対象を選ぶ
4 データを収集する
5 個別の方法
6 データを整理する
7 論文にまとめる
著者等紹介
無藤隆[ムトウタカシ]
白梅学園短期大学教授・学長
やまだようこ[ヤマダヨウコ]
京都大学大学院教育学研究科教授
南博文[ミナミヒロフミ]
九州大学大学院人間環境学研究院教授
麻生武[アサオタケシ]
奈良女子大学大学院人間文化研究科教授
サトウタツヤ[サトウタツヤ]
立命館大学文学部心理学科助教授
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