出版社内容情報
《内容》 著者は環境医学の立場から<病気とは病者の人生の危機に対する危険信号である>として、病者に対する全人的な対応による医療の必要性を説いてきた。医療制度の危機や医療者と病者のコミュニケーションの必要性など、変革を迫られる医療現場の処方箋。 《目次》 序 医療ルネッサンス 1 医療認識の転換 医療技術は進歩したのに、病気はなぜ減らないのか? 医療改革へのパラダイム 科学から権利へ 医療技術の論理と病者の立場 患者人権観の変遷 2 <生死の操作>と医療の倫理 医学の進歩と生命観 技術の進歩と機械論的生命観 抽象度を増す生命認識 生死の操作 <延ばされた死>と死の判定 社会的事件としての生と死 生まれてくる者の立場 医療における倫理的緊張 白衣という匿名性 遺伝子治療ガイドライン 倫理委員会の倫理 3 医療者と教育 開業医の生涯教育 看護の本質と看護婦制度 医師の業務と看護婦の業務 医師-患者の共感関係 介護の思想 人間に働きかける教え 4 患者の医療参加と社会治癒力 医師の態度と患者の態度 医療というサービス 在宅ホスピス・ケア・システム 死と向きあう <いのち>とケア <癒し>とインフォームド・コンセント 自然治癒力と社会治癒力 5 <癒し>の風景 <癒し>学序説 <癒し>の風景 からだの構造 手当て くすり 白衣 笑い 泣く <癒し>の言葉 診察室 科学的とは 病室 そもそも始まりは わたしはだれでしょう
内容説明
病気とは、病者が当面する人生の危機を暗示する危険信号である。従来の〈医者が患者に診断を下す〉診療体制から脱皮し、医療者と病者の十分なコミュニケーションによる医療を実現する、本来のヘルス・カウンセリングへの誘い。
目次
1 医療認識の転換(医療技術は進歩したのに、病気はなぜ減らないのか?;医療改革へのパラダイム;科学から権利へ ほか)
2 〈生死の操作〉と医療の倫理(医学の進歩と生命観;〈延ばされた死〉と死の判定;社会的事件としての生と死 ほか)
3 医療者と教育(開業医の生涯教育;看護の本質と看護婦制度;医師の業務と看護婦の業務 ほか)
4 患者の医療参加と社会治癒力(医師の態度と患者の態度;医療というサービス;在宅ホスピス・ケア・システム ほか)
5 〈癒し〉の風景(〈癒し〉学序説;〈癒し〉の風景)