出版社内容情報
教育や躾の名による暴力は子どもたちの魂を粉々に打ち砕き,社会はいずれ手痛い復讐を受けずにはすまない。ヒットラーや少女娼婦クリスチアーネの幼年時代を詳細に分析して,教育の暴力性と非人間性を容赦なくえぐり出した衝撃のロングセラー。
一度でも母となり父となったことのある方なら、そしてなんにでもほっかむりをしている人でないなら、子どもの性質なり行動なりの中に許し難いものを見て苛立った覚えがおありだと思います。自分の子どもを愛しており、その子の個性を尊重しようと思っていながらそれが出来ないわけですから、自分の子どもにそのようなところを認めるのはとてもいやなものです。頭でいくらいろいろなことを知っているからと言ってそれだけで寛大になれるものではありません。私たち自身が子どもだった時代に私たちに投げつけられた軽蔑を意識して生き、研究することがあれば、私たちもまた子どもたちに軽蔑を投げつけることになるのです。いくら児童発達の法則についてよく知っていても、それだけでは怒ったり憤ったりしない保証にはなりません。子どものふるまいは私たちの考えていることだとか必要としているものに上手く当てはまるとは限らないし、そればかりか私たちの防衛機制を脅かすようなことだってしないとは言えないのですから。(本文より)
まえがき
生命力の迫害としての教育
沈黙の劇の終幕
恐れ、憤り、そして悲しみ
あとがき
・「小五 教育技術」97.9 やまだじゅんじ氏評
・朝日新聞 夕刊 93.11.1 特集「きょういく探検隊 力のしつけは逆効果」
・「DIY」93.8
・「おやこくらぶ ほっぷ」98.8月号 特集「子どものころにタイムスリップできる本」河合 洋氏
・「読後感はあまりに重い」(読売新聞 97.10.4「ロングセラーの周辺」)
・毎日新聞 97.10.22 山口正介氏評
・読売新聞 2001.4.1 特集「人に本あり(特別編)」
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【関連書籍】
『 母に心を引き裂かれて 』 C・A・ローソン著 (定価2625円 とびら社発行 2007.4月)
『 自分を知り、自分を変える 』 T・ウィルソン著 (定価2993円 2005)
『 嘘を生きる人 妄想を生きる人 』 武野俊弥著 (定価2310円 2005)
【新 刊】
『 レクチャー 精神科診断学 』 京都府臨床心理士会編 (定価2940円 8月刊行予定)
感想・レビュー
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