目次
第1章 「広場の孤独」という生存様式―『風の谷のナウシカ』から『ハウルの動く城』へ(風の谷の「人民」;“共生”の構造;自然に背反する人為―『風の谷のナウシカ』から『天空の城ラピュタ』へ;マルクス主義への懐疑;「広場の孤独」という生存様式―堀田善衛との接点;国民国家へのまなざし―『紅の豚』と『ハウルの動く城』)
第2章 照葉樹林文化とアニミズム―『もののけ姫』から『となりのトトロ』へ(『もののけ姫』と照葉樹林文化論;カインの末裔;『もののけ姫』から『となりのトトロ』へ―柳田國男との接点;アニミズムの受容をめぐって;タタリ神とディダラボッチ;自我の行方―司馬遼太郎・網野善彦との接点)
第3章 “自立”という問題系(キキの旅立ち―『魔女の宅急便』;『千と千尋の神隠し』のアニミズム;現代文明を超克する“私”―『崖の上のポニョ』へ)
著者等紹介
野村幸一郎[ノムラコウイチロウ]
1964年三重県伊勢市生まれ、立命館大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)、京都橘大学教授、日本近代文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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