目次
1章 分類とは何か
2章 分類学と系統学
3章 学名と標本の役割
4章 動物系統分類学の方法
5章 動物の系統と進化
6章 動物の多様性と系統
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルーシー
4
生物系の本を読んだ際、分類の名称や系統樹が微妙に違ったりすることがあったが、この本を読んでその疑問が解決した。系統樹は「正解」がわからないため、様々な手法と確率計算を用いて推定している。そのため計算方法の違いなどから違う結果が出てしまうという。後半は各動物門(ここでは34の門)を模式図とともに解説している。知らない動物はもちろん、身近な動物の体制を知ることができてとても面白かった。2024/01/25
おりぜる@論文終わるまで読書可能時間激減
2
最新の遺伝子分析手法を用いて分類された「動物」の系統分類について解説。前半は、分類手法の解説。数理的な部分はちょっと難解。後半は、具体的な系統分類結果とその解説。従来との系統分類の違いを交えて説明している。また、個々の「門」について図と説明がある。この部分は辞書・図鑑として使えそう。脊椎動物の系統分類を期待していたが、これは載っていなかった。考えられる複数の系統パターンのうち、どれが正しいのかまだ分かっていないものもいくらかあって、まだまだこれから進歩してゆく分野なんだな、という印象。今後の展開が楽しみ。2016/09/25
クロスリバーゴリラ
1
前半は分類学についての概要。学名に関してや分類方法の説明。後半は動物のそれぞれのボディプランから門ごとの解説。門ごとに簡潔な説明が続き脊索動物についても他の門と同じくらいの分量。ある意味バランスがとれているといえる。2022/01/15
gachin
1
系統樹の理論背景や各分類群の説明など最良の概説書。
ケッヘル(次女)
1
系統分類手法の紹介と、後半は様々な動物門についてそのボディプランを図示しながら概説する。2010/11/03