内容説明
本書の目的は、解析力学とは何かを初歩から学びながら、解析力学を使って、力学の原理を理解し問題を解く、解析力学が、量子力学の入口を開いた筋道を学ぶことにある。この目的に向かって、一本の流れに貫かれて書かれている。
目次
1 座標と座標変換
2 ラグランジュ方程式と変分原理
3 ハミルトンの正準方程式
4 正準変換
5 量子力学への導入
6 量子力学の基礎方程式
著者等紹介
久保謙一[クボケンイチ]
1936年熊本県出身。1969年東京工業大学大学院理学研究科博士課程修了。東京大学原子核研究所助手、東京大学理学部助手、東京都立大学理学部助教授、教授を経て、現在東京都立航空工業高等専門学校長。東京都立大学名誉教授。マックス・プランク(ハイデルベルグ)、オックスフォード大学原子核、テキサスA&M大学サイクロトロン各研究所、他に滞在。専門は原子核理論物理学。理学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
LUNE MER
2
コンパクトな書なので細部までは入り込んでないが、議論の展開の仕方がなんか好き。
N_inves843
2
解析力学を独学するためにこの本を読んだが非常にわかりやすかった。古典力学から量子力学への飛躍に解析力学は不可欠なのだという筆者の思いが伝わってきた。最後はシュレーディンガー方程式とハイゼンベルグ方程式を導出する。特に良かったのが演習の解答が略解ではなく詳しいという点。解析力学の最初の一冊としては最高の本だと思う。次は何をしようか・・・2010/03/15
おしるこ
1
これの次にランダウ=リフシッツの力学に入る予定2011/09/01
rarin
1
速習するのによかった。解析力学→量子力学へのつながりを大まかに把握できた2013/05/21
ゆうき
1
解析力学の入門はこれだけで良い気がします。古典力学から量子力学への流れが非常に分かり易いです。演習問題の解答は略解ではなく詳解であることも評価出来ます。2010/06/14