楽しみの社会学 (改題新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 307,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784783511854
  • NDC分類 141.6
  • Cコード C1036

内容説明

スポーツや遊びはなぜ楽しいか。その本質を「フロー体験」で解き明かす。

目次

楽しさと内発的動機づけ
自己目的的活動の報酬
自己目的的活動の構造
楽しさの理論モデル
ゲームの楽しさ―チェス
ロック・クライミングにおける深い遊びとフロー経験
ロック・ダンスにおけるフロー経験の測定
仕事の楽しさ―手術
日常生活におけるフローの型
フロー剥奪の効果
楽しさの政治学

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Uzundk

5
人間の動機付けに関する理論の多くが、楽しさは限られた資源であると言う前提からなっている。生活は骨の折れるものであり、即ち欲求は決して十分に満足されないと言うことだ。 しかし、遊びの研究はそれとは異なる図式を提起する。 人はいかなる報酬も生まない「遊び」に没頭する多くの人と出会い、どのような目的や経験も「楽しい物になり得る」事を認識し始めた。 もし楽しさが、稀少な資源に依存するようなもので無いなら 人々の生活の質は大きく改善されるであろう。 -序から引用2014/07/19

Masuleen

2
マクゴニガル氏のゲーミフィケーションのベースにあるフロー概念。恐らく最初の研究報告なので、手法にやや不安が残るが。「仕事」と「遊び」の二分法に疑問を呈し、行為自体から内発的な報酬を得る事の出来る没入のメカニズムについて明らかにしそれを人間の行為一般に適用すべきという着想は、今にこそ必要なのかもしれない。取り敢えずより理論として纏まったと思われる後発の著作も読みたいと思いました。2014/10/02

zag2

1
チクセントミハイのフロー体験に関する理論自体は、それほど難解とも思わないのだが、この本は久しぶりの学術本で連休の間、格闘する羽目になった。TEDでのチクセントミハイ先生の講義をYouTubeで見ると、適度にウィットにも富んでいてわかりやすいのだが、この本の原文もこんなにハードなのだろうか、と思った一冊。2020/07/25

kuma-kichi

1
チクセントミハイ先生の本。期待とは裏腹にがちがちの学術本。うーん、手ごわい。2017/03/12

ichigomonogatari

1
自我を忘れ、自信、満足をもたらす深い楽しみ。著者はこれを内発的報酬を得られる「フロー体験」と、また、日常生活におけるの小さな楽しみを「マイクロフロー」と名付けた。地位や金銭といった外発的報酬では人は自己充足感を感じられず、結果、「疎外」されてしまう。現代人が大量消費社会の中で不安や退屈を感じず生きるにはフローが不可欠であり、多くの人がそれをを感じるためにはどのようにすればいいかを提案する。フローの輝きに惹かれつつも、それを感じられない人はダメなのか?『降りてゆく生き方』を思い出してしまった。2016/11/20

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