内容説明
認識的正当化の対立の彼岸に出現する「徳」認識論とは?セラーズのジレンマ、斑入りの雌鳥問題、新悪霊問題、千里眼。現代認識論の二人の論客が交わす白熱の討論。
目次
第1部 内在主義的基礎付け主義を描き出す(遡行問題と基礎付け主義;正当化の外在主義的説明;整合主義を求めて ほか)
第2部 内在的基礎付けを越えて外在的徳へ(知識と正当化;知識は基礎を持つか?;懐疑主義そして内在主義/外在主義分水嶺 ほか)
第3部 回答(ソウザへの回答;バンジョーへの回答)
著者等紹介
バンジョー,ローレンス[バンジョー,ローレンス][BonJour,Laurence]
1943年生まれ。現在、ワシントン大学哲学科教授。1969年、プリンストン大学で博士号を取得。主著、『経験的知識の構造』(1985)で、認識的正当化における整合主義を展開し弁護。その後、整合主義の旗手として活躍するも、『認識的正当化―内在主義対外在主義』で、ついに敗北を宣言
ソウザ,アーネスト[ソウザ,アーネスト][Sosa,Ernest]
現在、ブラウン大学哲学科教授およびラトガーズ大学の特別客員教授。1964年にピッツバーグ大学で博士号を取得。多くの哲学系学術雑誌の編集委員を務め、とくに1983年からはPhilosophy and Phenomenological Researchの編集主幹、1999年からNo^usの共編集者
上枝美典[ウエエダヨシノリ]
1961年生。京都大学文学部哲学科卒(西洋哲学史(中世)専攻)。1995年、フルブライト奨学生としてフォーダム大学哲学科大学院に入学。ジョン・グレコの現代認識論の演習に参加。1997年より福岡大学教員。現在、福岡大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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