感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宗次郎
2
20年ほど前に書かれたものだが、一読の価値はある。事例や実験、グラフ付きで大変読みやすい。マスコミ・芸能関係者は特にこの本を読んで自分たちのありかたを考えて見た方がいい。特に火消しの部分。ニュースにしても今はネットで、という人が多いだろうし、今と昔で伝播速度は違うのかどうか比べられたら面白そう。さらに巻末の都市伝説関連の参考書掲載は非常にありがたい。2016/11/28
misui
1
入門書ですね。人間は定義され安定した状況が崩れると再定義を求め、再定義が集団の規模で発生するとうわさとなる。つまり、不安を感じるあいまいな状況下で、ある程度信用できると判断された情報が流れていく。この本ではうわさを「流言」「ゴシップ」「都市伝説」に分けて考察しています(ゴシップに関しては山本幸司『〈悪口〉という文化』も参考になる)。ネット時代にいよいよ大きな意味を持ってくる分野ではないでしょうか。2010/06/07
新橋九段
0
うわさが広まる条件についての考察、特に噂が広まるにはマスコミを必ずしも必要としないというのは興味深かった。2014/09/25
mercury
0
うわさとは何か?結果として事実でなかった場合、うわさとして認識されるので流通段階でのうわさ(根拠を示せない情報)を抽出して研究する事はとても難しい。大学で行われた実験がいくつか紹介されていてとても興味深いのだが、実験終了後、その噂はどうなっていったのか気になった。最終章はネットワークがテーマだっが90年代の著書なのでパソコン通信の時代。その辺の記述も興味深い。2013/06/20