内容説明
看護、ドナー、助産師、統合失調症、養護教諭、リハビリ―広く多様な「ケア」の豊かな営みの諸相を明らかにする。
目次
第1章 現象学と現象学的研究
第2章 ケアの実践を記述すること/自らの視点に立ち帰ること
第3章 ドナーをめぐる関係性の変容―生さぬ仲の生体肝移植
第4章 助産師が語る「忘れることができない」ケアの経験
第5章 看護師の実践を支える経験―経験を積んだ看護師の語りを通して
第6章 統合失調症療養者の子をもつ親の体験―親自身が必要とする支援に関する一考察
第7章 養護教諭のまなざし―メルロ=ポンティの身体論を手がかりに
第8章 看護の人間学―鈴木大拙の思想を通して
第9章 リハビリ看護試論―生の意味を問う
第10章 看護実践の構造―フッサールの志向性概念との対話