内容説明
ニューヨークで靴磨きをして暮らす１４歳の少年ディック。芝居や賭け事に稼いだ金を使い切る生活のなかで、裕福でやさしい少年フランクと出会った。ディックの人生はこの日から、変わり始める…。ベストセラーとなったアルジャーのアメリカン・ドリームが２１世紀の今、新訳でよみがえる。
著者等紹介
アルジャー，ホレイショ［アルジャー，ホレイショ］［Ａｌｇｅｒ，Ｈｏｒａｔｉｏ］
１８３２～１８９９。アメリカの児童文学者。マサチューセッツ出身。ハーヴァード大学卒。１００種以上の少年向きの物語を書いた。年少の読者に受け入れられ、著書をすべてあわせると２０００万部以上売れたと言われている
畔柳和代［クロヤナギカズヨ］
１９６７年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。現代アメリカ文学専攻。東京医科歯科大学教養部助教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
western
4
ナサニエル・ウエスト『クール・ミリオン』の予習として。2019/12/16
さえ
0
大衆小説、たぶん子供向けなのかな、一瞬で読める。どんな状況においても誠実さとユーモアを大切にする人は幸せに生きれると思う。2017/05/28
sai
0
ニューヨークで靴磨きとして生計を立てる少年ディック。周りを注意深く見て稼ぎ時を逃さない、口が達者で頭も回る、気のいいやつでほかの少年らに奢ったり芝居を見に行ったりしてお金が無くなったりしてる。でもうまいことやって生きている。上品とは言えないけど、盗みはしない。 そんな主人公、大好きだ。 偶然の出会いと持ち前の勤勉さや志から少しずつ新しい歩みを進めるディックの物語。面白かった。2021/09/01
ミミクロ
0
今年最後を面白い本で終わらせられて良かった。 タイトル見たときより読みやすい。 時折物語に連れて行かれるというか作者さんに手を引かれているように感じることがあるけど、まさにこれがそう。 2020/12/31
渡"邉恵'里'
0
1867年、雑誌に連載されたアメリカの少年小説。筆者の代表作＆ベストセラー。大都会に住む貧しい少年たちが靴磨きをして日銭を稼ぎながら、成長していく成功物語。 孤児のディックは冗談が大好き。その日暮らしを楽しんでいるが、フランク少年との出会いをきっかけにまっとうな大人になるべく、堅実な生活、勉強を始める。 悪い人に絡まれても、機転を利かせすりぬけていく。コテコテの改善懲悪系の話だが、洒脱な文章と痛快な話の運びで、軽快に読める。 読んだ後はいい夢を見られそうだ。希望があるコメディ。2019/10/03
