出版社内容情報
日本と韓国の間には、なぜこんなにも深い溝ができてしまったのか――戦後世代の著者が、10年間の隣国との交流を通して、韓国にいまだに残る「日帝時代=植民地時代」の痕跡を検証しながら、日本人のひとりとして歴史認識のあり方を模索する。20編の旅エッセイと、19編のコラム、100余の写真でビジュアルに構成した「日韓近代史」入門書であり、「似て非なる異国」への近さと遠さを探る心の旅でもある。
内容説明
「日帝時代」とはいったいどんな時代だったのだろう。「似て非なる異国」への近さと遠さを探る心の軌跡。
目次
取り出せなかった千円札
百済びと怨念こもる地
寮祭の夜の出来事
牛見ハラボジの架け橋
「教科書問題」の夏
独立記念館を歩く
少年の日の記憶
玄界灘を越えて
鉄砲と神社
離島に刻まれた「大正」と「昭和」
あるハラボジと飛行場跡
忠魂碑を守る
東学農民戦争の大地
忘憂里の丘
ヘンジュ・チマとベソをかく兵
神様の饗宴とムーダン
水中の孤魂
最期の遺墨
釡山の日本人街
日本軍の足跡