内容説明
巨樹巨木が生き残っているのは、もちろんそれは樹木の旺盛な生命力によるものだが、これを生かし続けた人間の心の問題が隠されている。愚かしい人間の歴史を黙って静かに見定めながら、いまなお横溢した生命を保つ巨樹をいとおしみ、日本の百樹の貌と出会い、声なき声を聴いてまわった著者会心のレポート集。時じくも巨樹ブームの集大成版!
目次
西表島のサキシマスオウノキ
石垣島、平久保のヤエヤマシタン
米原のヤエヤマヤシ
首里金城の大アカギ
縄文スギ
大王スギ
ウィルソン株
翁スギほか
蒲生のクス
内海のアコウ
清武の大クス
柞原八幡宮のクス
阿弥陀スギ
竹の熊の大ゲヤキ
女夫木の大スギ
川古のクス
湯蓋の森、衣掛の森(クス)
杉の大スギ
大山祇神社のクスノキ群
宝生院のシンパク〔ほか〕