社会学叢書<br> 都市化の研究―社会移動とコミュニティ

社会学叢書
都市化の研究―社会移動とコミュニティ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 552p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784769905431
  • NDC分類 361.78
  • Cコード C3036

内容説明

本書は1970年『都市的世界』上梓以後10余年にわたる鈴木教授の学問的営為の成果たる厖大なモノグラフ群から表題と副題に即して24本の論文を撰択し整序・採録した論集である。収録論文の悉くが所謂都市社会学の範疇を越えて、体制論、変動論、階級論、集団論、文化論など社会学の研究領域を包括し尽くした総合的視角に基づく気宇広大な都市研究を構想している。しかも都市化というアプローチを通じて徹底的な現状分析を踏まえるすべての論考が社会学的な現代日本社会論の一点に収歛する見事な結実を遺憾なく示しているといっても過言ではない。

目次

第1部 序説(都市化研究の問題状況;都市的人間;体制崩壊の可能性)
第2部 都市化の理論(比較都市類型論―発想の系譜を中心に;アーバニゼイションの理論的問題;コミュニティ構造の考え方;コミュニティ・モラルと社会移動の分析図式)
第3部 都市化と生活構造(生活構造;都市人の生活構造論序説;地域における社会的統合と溶解;地方都市の生活構造;生活構造論の方法的意味をめぐって)
第4部 都市化と社会構造(都市化と過疎の構造;都市化と空間構造―長崎市の事例;都市化と投票行動;過剰都市化の社会的メカニズム―那覇都市圏の事例;私にとって階級とは何か)
第5部 都市化とシンボル形成(都市化とスポーツ感覚の変容;都心の概念;余暇と社会体制;生きがいの社会学的構造)
第6部 結論(都市化=社会移動とコミュニティ;たえず全体化する全体性と、たえず私化する私性)