光人社NF文庫
駆逐艦「野分」物語―若き航海長の太平洋海戦記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 324p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784769824084
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

駆逐艦乗りになりたい!戦艦「大和」の艦長松田千秋大佐に直訴、大艦を下りて“車曳き”となった若き海軍士官の回想。米海軍の二人の名将、スプルーアンス、ハルゼーと激闘する強運駆逐艦「野分」の栄光と最期―開戦劈頭から水雷戦隊の主力として、常に最前線で砲火を交えた小艦艇の全航跡を描いた話題の海戦記。

目次

第1章 南溟の凱歌
第2章 赤道を越えて
第3章 日本の真珠湾で
第4章 連合艦隊の落日
第5章 最後の海上決戦
第6章 栄光の航跡
第7章 比島沖に死す
第8章 検証・「野分」の最期
第9章 終戦への長い苦難

著者等紹介

佐藤清夫[サトウキヨオ]
大正11年2月、静岡県磐田郡に生まれる。昭和17年11月、海軍兵学校卒業(71期)。戦艦「伊勢」で実務練習後、18年2月、戦艦「大和」乗組。同年12年、駆逐艦「野分」乗組。19年4月、航海長兼分隊長となる。同年9月、横須賀鎮守府付。同年12月、駆逐艦「桐」水雷長兼分隊長。海軍大尉。戦後は、海上自衛隊、在日米陸軍情報部隊、特許庁に勤務
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感想・レビュー

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Musa(ムサ)

10
台風の古称を艦名とした駆逐艦「野分」。誰にもられることなく乗員とともに海へと消えた艦の最後を、その元乗員である著者が解き明かそうとした一冊。内容は自身の戦争体験よりも駆逐艦野分について多くページが割かれており、著者が寝食を共にした艦や戦友のことを少しでも知ってほしいといった気持ちが感じられました。2022/03/06

1
野分という夜の闇の中で誰にも看取られることなく(撃沈したアメリカ側でも艦種すら判別できないまま)沈んでいった一隻の駆逐艦とそこにいた人々へ捧げる鎮魂の書、とでも言うべきか。生存者ゼロのこの艦の最期と名誉について、日米の記録、のみならず艦内や他の艦にいた人々との人間関係まで精査した上で蘇らせたこの本の意味は大きいと思う。2015/11/30

takenoko

0
日米双方の資料から事細やかにまとめ、駆逐艦野分の戦いぶりと乗員たちの生き様を描いた海戦記。乗艦、退艦した者をまとめ、その遺族や知人のエピソード等も交え、乗員一人一人を弔うかのように書き綴っているようにも感じた。2015/02/01

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