内容説明
敵主力艦撃滅の切り札として期待された日本駆逐艦は、過度の重武装化で深刻な欠陥を露呈した!改良に改良を重ね、ついに“決定版”の誕生を見ながら、華々しい艦隊決戦の機会はついに訪れず、熾烈な護衛戦、輸送作戦に身を投じてその大部分が還らなかったデストロイヤー群の貴重な艦影集。
目次
駆逐艦 初春型(駆逐艦『初春型』写真説明;日本海軍への足カセ“ロンドン条約” ほか)
駆逐艦 白露型(駆逐艦『白露型』写真説明;日本艦艇に装備された舷外電路 ほか)
駆逐艦 朝潮型(駆逐艦『朝潮型』写真説明;臨機調事件の顛末 ほか)
駆逐艦 陽炎型・夕雲型・島風(駆逐艦『陽炎型』写真説明;天津風に採用された高温高圧缶 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
零水亭
3
日本の艦隊型駆逐艦は美しい。特に、表紙の駆逐艦「海風」が五門の主砲を左前方に向けて航行している写真は鳥肌モノ。これをセレクトした編集者のセンスの良さを感じさせる。 データを見れば、確かに、対空・対潜・機関の性能では米フレッチャー級駆逐艦などに劣っていたが、魚雷発射のプラットホームに徹した潔さといい、船体の滑らかさといい(1/700スケールの模型作って色々な角度から眺めるとよく分かる)、実戦での数々の敢闘のエピソードといい、タマラない。当時の実際の乗組員の方々の苦労は想像を絶するが…
J_L_B_459
1
日本海軍駆逐艦の発展をかいま見る。そして艦型に現れるその変化。舵・艦尾の形状など。写真の細部がもっと詳しくわかるといい。ハンディ版ではなく蔵書板?だともっと見やすいのだろうか。2021/05/03