内容説明
日本人の燃える心、明晰なる頭脳と、たゆまざる技術開発の英知が生んだ20世紀の傑作機「零式艦上戦闘機」―零戦。日米戦争は、零戦によって計画され戦われたといわれる不世出の名機は、米機を圧倒し、ZEROの神話を生んだが、零戦老ゆるとき日本の命運も極まる。優れた操縦性、航続距離、軽快なるフットワークは、多くの名パイロットを輩出して栄光の時代をつくり、さらにはその高性能のゆえに限界を越えた戦いを強いられ悲劇のフィナーレを迎えることとなる。その宿命の数々のドラマを、雑誌『丸』10000ページの手記の中から160余篇を厳選して贈る決定版。
目次
第1部 零戦―設計主任の回想
第2部 零戦隊の足跡
第3部 わたしは零戦で戦った〈1〉―初陣から南方進攻まで
第4部 わたしは零戦で戦った〈2〉―太平洋を制覇した母艦零戦隊