内容説明
われわれの身の廻りをみても、多くの食物が微生物の働きによってつくられている。したがって微生物を知らずして、食品製造、保蔵および調理を理解するのは困難である。ただ微生物の種類は多く、その作用もそれぞれ異なるので、これらを十分に記述するには膨大な頁数を必要とし、教科書として不適当である。本書はこれらを忖度し、家政学科、生活科学科または微生物を対象とする学科の学生用として記述された。執筆者は日頃農産製造学、醸造学、応用微生物学の第一線に活躍している人々で、学生に接した体験をもとにして執筆している。
目次
1 微生物とはどんなものか
2 微生物の細胞と増殖
3 微生物の種類と働き
4 微生物の代謝と酵素
5 微生物利用工業
6 食品の腐敗と保存
7 新しい微生物利用