出版社内容情報
芸術の定義への、壮大な思弁的企て
▼1960年代初め、アンディ・ウォーホルの《ブリロ・ボックス》が「芸術」として提示されたとき、
このような、平凡なものと区別のつかないアート作品の出現が、新しい芸術の理論を要請した。
本書は、その理論的構築のために捧げられた、20世紀美学最大の成果である。
▼ダントーは、芸術の理論に属するものを、伝統的にそれと混同されてきたものから区別しようと試みる。
そして、芸術の表象を独自に解釈し、メタファー、表現、様式を体系的に説明する。
ウォーホル、リキテンスタイン、ブリューゲル、ボルヘス、カポーティ……豊富な例を引きながら、
なぜ「ありふれたもの」が「芸術」に変容したのか、芸術をどのように定義できるのか、哲学的に明らかにしていく。
内容説明
芸術の定義への壮大な思弁的企て。メタファー、表現、様式を体系的に説明し、平凡なものがどのように芸術になるのか哲学的に明らかにする、20世紀美学最大の成果。
目次
第1章 芸術作品と単なる現実のもの
第2章 内容と因果関係
第3章 哲学と芸術
第4章 美学と芸術作品
第5章 解釈と同定
第6章 芸術作品と単なる表象
第7章 メタファー、表現、様式
著者等紹介
ダントー,アーサー・C.[ダントー,アーサーC.] [Danto,Arthur C.]
1924~2013年。アメリカの哲学者・美術批評家。コロンビア大学名誉教授
松尾大[マツオヒロシ]
1949年生まれ。東京藝術大学名誉教授。専門は美学・西洋古典学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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