内容説明
『不思議の国のアリス』の発行元「マクミラン社」は、1865年の発行以来、ジョン・テニエルが描いた挿絵の色付けを何人かの画家に依頼してきた。150年間にわたってマクミラン社が出版した、全ての異なるバージョンの挿絵と彩色を集めた、世界ではじめての完全版。キャロル自身のスケッチ画、テニエルの挿絵、ハリー・シーカー、ジョン・マックファーレン、ディズ・ウォリスらによる彩色など。発行当時の貴重なスケッチやメモを含むマクミラン社所蔵の資料や秘話を巻末に掲載。
著者等紹介
キャロル,ルイス[キャロル,ルイス] [Carroll,Lewis]
チャールズ・ラトウィッジ・ドッドソン。1832‐1898。ルイス・キャロルのペンネームを持つ『不思議の国のアリス』の作者
テニエル,ジョン[テニエル,ジョン] [Tenniel,John]
1820‐1914。二つの『アリス』の挿絵で名高い挿絵画家。雑誌『パンチ』の政治風刺漫画家として活躍。1893年にヴィクトリア女王からナイトの称号を授与され、「サー」を付けて呼ばれるようになった。そのような名誉な称号を授けられた最初の風刺漫画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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袖崎いたる
5
収録されている「『アリス』の本の物語」が最高。書いてた批評のブレイクスルーになったぜ。あと、いまの青いドレスで縞模様のタイツのアリスがハリー・シーカーという水彩画家が色付けたらしい。アリスに踊らされた人類史上の大事件の戦犯(笑)2019/12/14
takakomama
3
テニエルの描いた白黒の挿絵に色付けしたすべてのバージョンの挿絵と彩色を集めた完全版。同じ絵でも色によって雰囲気が変わります。文庫本の白黒の挿絵と見比べながら、違いを楽しみました。150年も愛され続けているアリスの物語。出版されるまで、出版されてからの変遷の「本の物語」も興味深いです。2019/11/14
MAMI.
2
★★★★☆2023/05/31
Y
0
★★★☆☆2024/04/10