内容説明
本書は、まず量子力学の歴史から始まっている。簡単な問題に対する量子論の応用の説明があり、次には固体の電気的性質と磁性についての基本的な解説がある。そして、この予備知識から理解可能な範囲の中で、最近話題になっている固体デバイスの物性機能がどう発現するのかを、学べるように組み立てられている。内容は半導体材料と、そのデバイスに焦点を絞ってある。大学で初めて固体科学に接し、その中での自分の専門を固めようとする際には、この構成は最も適切であろう。まず基礎分野を学び、次にやや先端的な機能の原理を身につけるという各段階で、多くの比喩を使って適切に説明していることも本書の特徴である。
目次
第1章 近代物理学の概観
第2章 結晶性固体の構造
第3章 伝導と磁気の理論
第4章 固体のエネルギーバンド
第5章 伝導の量子論
第6章 半導体デバイス