内容説明
かつて京都で「都の魁」と題した本が刊行(明治16年)された。それは近代化が進む洛中の商家の営みを銅板画で活写したもので、100年を経たいま、その記録は町家の景観の変化などを伝える貴重な資料となっている。本書は「都の魁」にならい、遺したい町並みや人々の暮らしを、21世紀にどうつなぐかという視点から、京都の現況を細密な絵と克明な取材で捉えたルポルタージュである。
目次
錦市場
今宮神社東参道
銀閣寺門前
新京極
木屋町歓楽街
木屋町一之船入周辺
新橋通
清水産寧坂
西本願寺門前町
北山通
伏見酒蔵町
東本願寺門前町
三条高倉周辺
上賀茂神社社家町
清滝
嶋原
裏寺町
五条坂
醍醐寺周辺
山科旧東海道筋
寺町通二条周辺
中立売通新町周辺
嵐山
新門前通
奥嵯峨鳥居本
南禅寺下河原町
二条通〔ほか〕