内容説明
井深大が、本田宗一郎、盛田昭夫とともに深めた「ものづくり」への信念とは?すべての「行き詰まり」を打破するヒントがここにある。
目次
1部 わが友・本田宗一郎(本田さんと私;技術者としての使命感;ものをつくることへのこだわり;見たり、聞いたり、試したり;「日に新た」 ほか)
2部 わが相棒・盛田昭夫(井深さんが親父を口説いてくれた;原点となった終戦の日、それぞれの再スタート;酒屋の後継ぎになるよりしょうがない;福沢諭吉先生が間違えた傑作な話;盛田家に受け継がれるチャレンジャー精神 ほか)
著者等紹介
井深大[イブカマサル]
1908年、栃木県に生まれる。早稲田大学理工学部卒業。46年、ソニーの前身である東京通信工業を創立、50年、同社社長に就任、世界のソニーを育てあげる。69年、財団法人幼児開発協会を設立し、理事長に就任、幼児教育に情熱を注ぐ。ソニー名誉会長を経てソニーファウンダー。89年、文化功労者。文化勲章、勲一等旭日大綬章受章。97年没
柳下要司郎[ヤギシタヨウジロウ]
1941年、長野県飯田市出身。県立飯田高校、京都大学文学部卒。数多くのベストセラーを手掛ける。現在はフリーのジャーナリスト・編集者として各社の出版企画に参画。雑誌への執筆も行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
isao_key
3
『Made in Japan』『夢を力に』を読み終え、以前本書を読んだことを思い出し再読する。本書は『わが友本田宗一郎』『井深大・盛田昭夫 日本人の遺産』に井深、盛田の対談を加え編集した本である。日本を代表する企業創業者である本田と井深の絆が本書でよく分かる。本書で本田が「井深さんはいいな、自分の会社に自分の名まえをつけなかったから。僕は辞めてまでまだホンダの名が残ってしまう。いろいろためになる失敗はしたが、これだけはしたくない失敗だったな」と語ったとある。井深、盛田の対談もてらいがなくごく自然でいい。2013/12/23
SS
0
本田宗一郎と気の合うのが陽気な森田さんではなく井深さんであることが趣き深い。2014/04/02
黒豆
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昔よく読んだホンダ&ソニー本をおさらいした感じ、社員を大切にし仕事に夢中にさせた雰囲気が伝わってくる。ホンダにはまだ息ずいているように思うが独創的な物作りをやめたソニーの現状の元凶は出井さんかな?2013/02/20
シゲ
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井深大、本田宗一郎、盛田昭夫。今は亡き3人の師匠からモノ作りの原点、技術者としてのあり方を学ばせていただけました。 知識を身につけるためには「見たり、聞いたり、試したり」の過程があるが、そのなかでもやっぱり試すってことがないとどうしても知識が知恵になっていかない。 その意味では「試して失敗することのリスクよりも失敗を恐れて試さないリスクのほうが大きい」 昨今は不況、情報過多で、試す機会も少なくなっている。 活きる知恵を身に着けたいと思いました。 技術者、教育者あらゆるジャンルの人に読んでいただきたい。2012/07/14
ken123
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Good! 前半、著者から見た本田宗一郎記、後半盛田昭夫記。ライバルと相棒っていう感じなのかな、なんか良いなあって思った。仕事で得る物って最後は"人"な気がする。書末の方に井深氏が死んだ時の盛田氏の反応が盛田夫人によって書かれていたが、涙が出た。本田・藤沢の引退会見の話の時もそうだけど、どうしてこう格好良いんだろうな。駆け抜けてきたからこそなんだろうなあ。ものづくりって種類の違う人間を結びつけるんだから偉大だ。A:『道をひらく』となんか松下伝みたいのを読む。2010/08/30