内容説明
細胞内のシグナル伝達の研究は近年のひとつの流行といってもよいだろう。今後どのようなブレークスルーがあるか、これだけたくさんの人々が参加してくると予想がつかないくらいである。また、医薬をはじめとして人の生活に役立つ有用生理活性物質の検索や物質生産の場においても、シグナル伝達の知識を取り入れることが多くなりつつある。本書ではこのような背景のもと、シグナル伝達研究の方法を解説し、さらにどのように利用していくことができるかなどを解説したい。
目次
1 動物細胞を用いた研究(動物細胞の培養;動物細胞への遺伝子導入 ほか)
2 酵母を用いた研究(酵母の遺伝学的手法;遺伝子相補実験 ほか)
3 タンパク質の解析(タンパク質の検出;酵素活性の検出 ほか)
4 細胞内シグナル伝達研究を基礎とした生理物質活性スクリーニング(チロシンキナーゼ阻害薬探索法;シグナル伝達分子間相互作用を標的とした探索法)
著者等紹介
福井泰久[フクイヤスヒサ]
東京大学大学院農学生命科学研究科
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。