地球環境の化学

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  • サイズ B5判/ページ数 330p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784762229534
  • NDC分類 519
  • Cコード C3043

内容説明

本書は、エネルギー問題について概観した後、一応、大気圏、水圏、生物圏に分けてそれぞれにおけるテーマを具体的な事例を参考に取り上げているが、常に関連する他章を参照するように指示があり、環境問題が境界のない、そしてグローバルな問題であることを改めて認識させられる。本書の説明方法は平易かつ丁寧で、学生の自学自習用に適している。学生に本書を予め読ませておくことにより、教室では、まず内容の理解を確認し、併せて時間の許す限り説明事項を追加してより深い理解に導くという教育方法を試みることもできよう。引用文献もあるが、教科書として使用する場合には適宜国内文献を追加されることが望ましい。なお、本書のもう一つの特長は洗練された練習問題にあり、問題を解くうちに、個々の事象を具体的に理解できるとともに、他の事象との関連を知ることができる。

目次

第1章 エネルギー(化石燃料;核エネルギー;再生可能エネルギー;エネルギー利用;要約)
第2章 大気圏(気候;酸素の化学;成層圏のオゾン;大気汚染;要約)
第3章 水圏(水資源;雲から流出水まで―溶剤としての水;湖、河川、湿地、海洋―生態系の媒体としての水;水質汚濁と水処理;要約)
第4章 生物圏(窒素と食料生産;殺虫剤と除草剤;有害化学物質;要約)

著者等紹介

スティリアニ,ウイリアム M.[Stigliani,William M.]
北アイオワ大学の化学の教授で、エネルギーと環境教育センターの理事でもある

スピロ,トーマス G.[Spiro,Thomas G.]
プリンストン大学の化学の教授で、1970年から環境化学を教えている

岩田元彦[イワタモトヒコ]
昭和10年東京都出身。昭和33年東京大学工学部応用化学科卒業。同年、三菱石油(株)入社、研究所勤務。石油精製プロセス、潤滑油、石油代替エネルギーなどを担当。平成7年同社退職後、重質油対策技術研究組合勤務。同8年同組合解散により退職。現在、自由業として技術翻訳を行う。資格は公害管理者(水質)、高圧ガス取扱主任者免許など

竹下英一[タケシタエイイチ]
昭和13年東京都出身。昭和37年東京大学理学部化学科卒業。同年、三菱油化(株)入社。合成樹脂プロセス研究、バイオテクノロジー応用製品事業化などを担当。平成7年同社退社。現在、神奈川大学理学部非常勤講師(生物工学ほか担当)。著書・論文に『包装技術便覧』(分担執筆)日本包装技術協会(平成7年)。「生分解性ポリマーの動向」新素材(平成10年8月号)日本工業出版
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