出版社内容情報
さまざまな心理学の重要な基礎研究のひとつとして、いまや注目を浴びる感情研究を見事に整頓し、将来の研究への確かな展望を提供する。
内容説明
感情研究を見事に整理し、将来の研究への道標を提示する。認知を感情や動機づけ機構に関連づけた統合的アプローチ、すなわち「発達的‐相互作用理論」から人間の感情を包括的にとらえる。
目次
第１章 序論
第２章 適応、ストレス、喚起
第３章 動機づけと感情の中枢神経系機構
第４章 生理的反応の統制
第５章 攻撃
第６章 性
第７章 感情の発達と表出
第８章 コンピテンス
第９章 人間の動機づけと感情における認知
第１０章 認知―生理の相互作用
第１１章 社会的影響と人間の動機づけ
付録 動機づけと感情の生理学的基礎
著者等紹介
バック，ロス［バック，ロス］［Ｂｕｃｋ，Ｒｏｓｓ］
１９４１年米国ペンシルバニア州に生まれた。現在、感情研究で指導的立場にある心理学者の一人である。研究の特色は、生物科学や行動科学や社会科学などを含めた学際的アプローチにある。研究の中心は感情表出や感情のコミュニケーションにあり、これらは社会的秩序を生みだすもとになると考える。また、感情の教育が重要であること、そして感情のコンピテンスを身につけることが、心に健全な秩序をはぐくむことになることを強調している。博士は現在、米国コネチカット州ストースにあるコネチカット大学コミュニケーション科学部と心理学部の教授である
畑山俊輝［ハタヤマトシテル］
１９６９年東北大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、東北大学大学院文学研究科教授。実験心理学専攻。文学博士
畑山みさ子［ハタヤマミサコ］
１９７０年東北大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、宮城学院女子大学教授。発達心理学専攻。文学修士
松岡和生［マツオカカズオ］
１９８８年東北大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、岩手大学人文社会科学部助教授。認知心理学専攻。文学修士
中村弘子［ナカムラヒロコ］
１９８８年神戸市外国語大学大学院外国語学研究科修士課程修了。現在、宇都宮大学非常勤講師。言語心理学専攻。文学修士
中村真［ナカムラマコト］
１９８８年コネチカット大学大学院コミュニケーション科学研究科修士課程終了。１９９１年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程中退。現在、宇都宮大学国際学部助教授。感情心理学専攻。Ｍ．Ａ．。学術修士
山口浩［ヤマグチヒロシ］
１９８４年東北大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、岩手大学人文社会科学部教授。心理生理学専攻。文学修士
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