内容説明
本書のねらいは、単純な一置換分子あるいは二置換分子からピロリジジンアルカロイドのような複雑な分子までを含む幅広い分子の効率的な合成戦略の設計ができるようにすることである。そのためのアプローチは逆合成解析を基盤とし、結合の極性の重要性を議論を通じて改めて強調してある。さらに、官能基選択性、位置選択性、立体選択性を実現するために、現在、温和な条件で用いられている反応剤にも焦点を当ててある。
目次
有機合成はじめの一歩
逆合成解析(考え方と方法;潜在極性と官能基相互変換;戦略と計画)
選択性(官能基選択性と保護基;位置選択性;立体選択性)
有機合成の実例