内容説明
今回の調査では、部落が直面している課題、問題を描き出すことと同時に、部落の生活に見られる積極的な側面を捉え発信している。前半では家族・親族の生活史を提示し、後半は分析編となっている。
目次
序―課題・対象・方法(なぜ家族・親族を対象とするのか;なぜ生活史法を採用するのか;調査手続き;分析手順;公刊に際しての倫理問題;本書の構成)
3世代のライフヒストリー(Dさんの家族;Rさんの家族;Mさんの家族)
ライフヒストリーからみる生活の変化と課題(部落の生活様式―その継承と変化;解放運動の意図せざる帰結と生活変革の課題;部落におけるカルチュラルモデルの形成;自分のムラに対して違和感を表現するとき;部落差別と向き合う子育て;部落のジェンダー;青年のアイデンティティ形成―心理的な側面から)