内容説明
「半次郎の遣う天流は、火を裂き、風を破り、土を流し、水を砕く剣」―二千石取りの旗本・高坂家の隠居新右衛門が、異国の刀で刺し殺された。浪人の秋月半次郎は、新右衛門の息子・左京の仇討ちの助太刀を依頼される。十七歳の左京は、体格は立派だが軟弱らしい。従者の小助と共に、大坂へ仇討ちの旅に出た三人は、沼津の宿で、事件に巻き込まれるが…。大神流のお家騒動の陰に潜む陰謀とは!?時代小説界・期待の新鋭が描く書き下ろし剣豪小説。
著者等紹介
秋山香乃[アキヤマカノ]
1968年北九州市生まれ。中学時代は演劇部でシナリオやコントを書く。高校入学の頃より小説を書き始める。活水女子短大で司馬遼太郎を研究。卒業後、歴史サークルを主宰、会誌を発行。デビュー作の『歳三 往きてまた』(文芸社)が新選組ファンのみならず、時代小説ファンの支持を得る
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